アナ・チュマチェンコ
2007年 05月 22日
今日はアナ・チュマチェンコ(Ana Chumachenco)のヴァイオリン・リサイタルへ。ベートーベンのソナタ第3番、シューベルトのソナタ、ドボルザークのピアノ五重奏の3曲プログラムでした。ワタシは恥ずかしながら彼女がなんたるかを良く知らず、主催者の知人に強く勧められるがままにチケットを求めて行きました。このおかげでまさに牛に引かれて善光寺参り。感想から先に言ってしまえば素晴らしかったの一言に尽きる演奏を聴くことができました。
チュマチェンコはイタリアの音楽一家の生まれ。現在はミュンヘン音楽大学の教授として後進の指導をしながらソリストや室内楽で活躍されているそうです。見かけは買い物袋を引っさげて歩いているようなそこらのおばちゃん(ゴメンなさい)。でもひとたび楽器を手にすると、鮮やかな弓さばきから変幻自在に豊かな音色を奏でてしまう魔法使いのよう。2曲目のシューベルトは伸びやかで、確実なテクニックとメリハリのある音色に聴き惚れてしまう感じ。後半のドボルザークは日本人弦楽奏者を加えての演奏。強靭な集中力と起伏に富んだ構成で、聴くもののハートをわしづかみするような圧倒的な演奏でした。アンコールはシューマンのピアノ五重奏からスケルッツォ。これまたブラボー。いやぁ、恐れ入りました。
<本日の昼食>
赤坂・Repas
パスタ2種盛り
余程席が埋まらなかったのかナー・・・
心を打つ演奏が世に知られていないケースがありますからね・・・
でも、それを聴けた貴女は、6億円のトトも真っ青!!!