草笛の音次郎
2007年 04月 09日
舞台は江戸下町の今戸。賭場で修行中の若者・音次郎が、貸元の名代として成田と佐原まで遣いに出され、道中で直面した困難に立ち向かったり、多くの人の情けを受けて大きく成長していく股旅もの。仁義を重んじて生きる渡世人の姿に男(漢?)を感じました。「あかね空」では京豆腐の製造過程や調理法などが詳細に描かれていましたが、この「草笛の音次郎」のキーワードは「うなぎの蒲焼」。若い音次郎はうなぎの蒲焼を食べるとやたらと元気になってしまうクセ(?)があり、その辺りの展開がとてもユニークて面白かったです。(さっそくワタシもスーパーに真空パックの蒲焼を買いに走りました)
浅田次郎の「プリズンホテル」に通じるような、痛快さと爽やかさに富んだ小説かも。こうなったら山本一力の作品は全部読破しちゃおうかな。
<本日の休息>
笹塚・Excelsior
アイス・メープルラテ
一力読破計画中ですか。
私も、連休に読んでみようかな。