ゴボウばばあ
2015年 09月 16日
そのお店は買い物かごに入れた野菜や果物をレジで会計するシステム。お店には奥に向かって2本の通路があり、向かって右側通路の出口に1箇所レジがあるので、順路としては左側通路からコの字型に店内を周ってレジに行くようになっています。途中1箇所通路間を結ぶ狭いバイパスがあり、店内が空いている際は、そこを通ればレジまでショートカットもできたり。
夕方でお店は大混雑。
私はお店の入り口に陳列してあったスイカを買おうと左側通路からお店の中へ。入り口付近は人々が通路に立ちはだかり、なかなか前へ進めません。そこを勇気を奮って「すみません、後ろ通ります!」と大声を出して道を開けてもらい、くだんのショートカットまで到達。しかしそこには買い物籠を満載にした若い女性が夢中で野菜の品定め中。どいてもらうのもはばかられたので、その通路は避けて順路通りコの字に進みました。
ところが。
そこに私を露払い役にして背後にぴったりとくっついてきたおばさんが、スタスタとショートカット通路に侵入。若い女性を無言で突き飛ばして道を開けさせ、私の前に割り込むような形でレジの列へ。その際手に持っていたゴボウを振りかざし、「これだけ買うのに待たされたらたまらないわよ」と聞こえよがしな申し開きが。姑息なババアめ。カッときた私は抱えていたスイカを投げつけてやろうかと思ったけど、ま、瑣末なことで傷害事件の当事者なんかなりたくないしー。
夕方の八百屋にはドラマがあります。。
以前、電車に乗ろうとして思いがけず割り込んでしまったお年寄りが、無駄に正義感に燃えた青年に凄まれましたが、周りにいたもっと凄みのある兄ちゃんが青年を「お年寄り相手に、みっともないよ」と逆に諭され、次の駅ですごすごと降りて行きました(^_^;)
おお、任侠のおにいさんでしょうか。義理と人情の寅さんみたいでかっこいいですね。最近は手本となって人の道を諭す大人が少なくなってきたので、こういう光景は印象的ですね。
人のふり見て我がふり直せ、ですよね。ごぼうばばあはきっと反面教師だったんだな。人の手本となる年寄りとなるよう心がけていかないと。。(^^;)