Claudio Abbado
2014年 01月 21日
昨夜このニュースを知り、しばらく呆然。十数年前に胃がんを克服し、鶏ガラのように痩せていながらも朗らかで機敏な指揮ぶりを見せてくれたアバド。その後、どんどん体調も良くなったかのように見えたのに、昨秋、ルツェルン祝祭管弦楽団を率いての来日がキャンセルされたので、気がかりではあったのですが。
アバド最後の来日となった2006年。
サントリーホールで行われたルツェルン祝祭管弦楽団のリハーサルを見る機会を得ました。その時の曲目はブラームス・ピアノ協奏曲第2番とブルックナー交響曲第4番。ピアノ独奏はマウリッツィオ・ポリーニ。オケのチェロパートのトップ(独奏)はマリオ・ブルネロ。イタリアの3人の巨匠が織りなすピアノ協奏曲第3楽章の調べは、あたかも天国にこだましているような響きでした。
今夜はアバドのCDを聴いて献杯しよう。。
過去記事:ルツェルン祝祭管弦楽団 in 東京 公開リハーサル
スーパースター(モンスター?)揃いのルツェルンFOを束ねてしまうのですから、音楽家としての才能はもちろん、人柄も素晴らしい方だったのでしょうね。
中学でコントラバスを始めたとき、楽器室にアバドのポスターが貼ってあり、初めて名前を覚えた指揮者でもありました。
心からご冥福をお祈りします。
皆さん、聞き合いましょう!
http://www.dw.de/on-the-death-of-claudio-abbado-love-of-music-is-what-counts/a-17373990
中学校に貼られていたポスター、きっとグラムフォンのでしょうね(^^)v アバドという名前もかなりインパクトがありますよね。笑顔が素敵でカリスマというよりは、音楽の伝道師といった感じのソフトなイメージかもね。
記事のURLどうもありがとう!
「多くの人は主張することを学ぼうするが、聞くことをおざなりにしている。お互いに対峙して聞き合うことは人生において大切なこと。そして音楽はまさにそれを教えてくれる。」アバドの言葉、座右の銘にしたいですね。
2006年のルツェルン祝祭の公開リハ、私も同席したような気がします。クラのザビーネ・マイヤーが木管を仕切っていて歳とっても元気でうるさいんだろうな(笑)と思う傍らで、アッバードは真摯に音を紡ぎ出していた印象があります。少なくとも、オケが抗う意味を見出さない、絶対的な方向付けだったような気がします。
彼とルツェルン祝祭の演奏で忘れられないのは10年くらい前のマーラーの「復活」ですが、既にその時点でアッバードは、歌詞の通り天界に至る翼を勝ち得ていたのだと思います。天国の門で彼が大喝采の中迎えられていることを祈念します。長くなりすみません。
そうか、イタリア語に近い表記ではアッバードなんですね(^^)v
公開リハの時、確かMIKEさんは立ち寄り仕事にかこつけて会場にきてましたよね。そうそう、ザビーネ・マイヤーが木管セクションを仕切ってて、となりのファゴット奏者がちょっと辟易している雰囲気が見て取れたり。さらにブル4第3楽章でトランペットがとちりまくったら、露骨に振り返ってガン飛ばしてたりとけっこう魔女っぷりを発揮してましたよね(^^;)
天国の門をくぐったアッバード、今ごろは作曲家たちにあいさつ回りしているのでしょうかね。。