名残りは尽きず
2011年 03月 01日
井﨑先生が「レ・プレリュード」に関して、1週間前の練習から見ると前日のゲネプロから炸裂すべきところでやけに大人びた音になっている、というような指摘をされました。
この曲から湧き上がる喜びや情熱の旋律が、若い頃にはものすごくかっこよく感じ、最後のマエストーソなんか満身の力を込めて弾ききった覚えがありました。最近も同じ曲を同じ指揮者で現役の学生が演奏したのを聴いたときには、案の定、大爆発を起こして華々しさは満点。しかし、人生半ばかそれ以上の齢を重ねていくにつれ、悟ってしまって落ち着いちゃったのか、はじける時のテンションが低いというか、すぐにどっかーん!と炸裂できなくなってきた感じがします。こちらのオケでは全体が老熟した反面、感性と体力が低下しているのかも?
というワケで、本番でのリストの炸裂度は(ワタシの感覚では)75点かな。
「交響譚詩」は演奏会に来てくれた友人&知人からはなかなかの評判でした。
やはり日本的なリズムや旋律が日本人のDNAに訴えるものが大きかったのかも。自分としては今回初めての伊福部作品でしたが、ゴジラに限らずこれらかもいろいろな作品にトライしてみたいです。そうそう、それと、パート譜の最終ページが見開きの右側で終わる場合には、裏に補強の紙を貼るか、本番時は「プリットひっつき虫」で最後のページを譜面台に貼り付けておく、という教訓も得ました(爆)
ドヴォルザーク7番は、考えてみると通して演奏したのが本番が初めて。
スタミナと集中力の配分がぶっつけ本番になってしまいましたが、それはそれでなんとかなった感じ?むしろプログラム前半よりも、いぶし銀のような渋くて深みのあるドヴォルザークで、意外にもオケ全体が炸裂した感じ。やっぱうちのオケにはこういう曲が合っているのかも?
それになにより、音楽に対しても人に対しても思いやりがあって、おおらかで前向きな井﨑先生のご指導を得られたことは、とても良い経験になりました。
また近い日に井﨑先生とご一緒できることを願ってます!
打ち上げはバイキング方式。