予想最高気温32℃
2010年 07月 17日
冷房が故障したのはICEは第二世代のICE-2。1995~97年にかけて製造された車両です。当時の中部ヨーロッパを走る鉄道では、車内冷房機の対応温度が最高気温32℃までとされていたそうです。このICE-2と前代ICE-1 の冷房機は、今回のように35℃以上の熱波となると故障する可能性が多いのだとか。最新のICE-3 は35℃まで対応でき、今後2011年以降に製造される車両に関しては40℃まで対応が検討されているそうです。
ICE構想から約30年。この間にヨーロッパの気候が激変するとはドイツ人もびっくり!なんでしょうね。
渦中のDB(ドイツ鉄道)は、この事故に誘発されて乗客の不満が爆発。
ある1乗客が新聞社に寄せた「DB長距離列車で生き抜くコツ」では、
1.乗車の際は最低6時間分の食べ物と飲み物を持参する
2.常に着脱可能な服装で乗車すること。時には真夏でも冷房の故障で15℃位まで冷え込むこともある。
3.緊急脱出時に備え、常に靴は履いておくこと
4.乗り換えがあるときには、最低30分のゆとりを持つこと。列車遅延は最低でも20分はあるものとみなし、長距離列車には定刻運行がないものと考えた方が無難。
…など、延々と乗客としての心得がつづられていました。
今日の東京地方の予想最高気温は32℃。
電車利用者としては、ここがドイツでなくてよかったかもー。