Viva! Konzert - その2 -
2010年 05月 26日
各パートトップはプロで活躍されている方々。我らがチェロパートのトップはライプツィッヒ出身でCDまでリリースしているソロチェリスト・Norbert Hilgerさんでした。
パート練習の時、トップが各楽章の重要箇所をピックアップして何度も反復練習。合奏の際、指揮者にその箇所をほめられたりすると、我らがイケメントップがくるりと後ろに振り返り(どうだ!)と言わんばかりにみんなに笑いかけ、入りが難しい箇所では弓を高々と振り上げて(行くぞ!)と合図してくれたり。さらに、コンバスが出すぎた演奏をしたりすると、すっくと席を立ち、コンバストップに物言いをしに行ったりと胸がすくような活躍ぶり。そんな頼もしくてかっこいいトップに、ワタシばかりでなくチェロパート人たちの目が釘付けになっていたようで、ついにコンマスから「チェロの連中は指揮を見ないでトップばっかり見ている!」とクレームがついてしまいました。さてはコンマスやきもちやいたなー。
演奏会は6割くらいの入り。ホールの残響はばっちりで、ステリハまでヤバかった箇所も本番ではパーフェクトになったり。本番で火事場の馬鹿力が発揮されるのは洋の東西を問わないのですね。夢のような演奏会はサバトの饗宴の大音響とともにあっという間に終わってしまいました。ワタシはあまりの感激に涙が止まらなくなってしまいました。
日本アマチュアオーケストラ連盟とドイツアマチュアオーケストラ連盟との交換事業を推進し、ご尽力くださった日本アマチュアオーケストラ連盟理事長の森下元康氏が、会期中の23日お亡くなりになられました。森下さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。森下さん亡き後も、このようなすばらしいプログラムが継承されていくことを望まずにはいられません。
文化の都ワイマールで、それもかつてベルリオーズが自らのタクトで幻想交響曲を演奏したこの地で、ドイツ人たちと演奏できたんなんて夢のようです。ワークショップの4日間で学んだことは、書き尽くすことができないほどたくさんありました。この貴重な経験をまた何かの形で還元できたらという思いで今はいっぱいです。
ほんと一生の思い出になりました。
ワイマールという町もこの機会がなかったら果たして来れたかどうか…。多くの文人や音楽家を育てたワイマール、すごくよい気が流れているのを肌で感じました。(^^)v