近未来の大物
2008年 09月 04日
成田達輝さんという、弱冠16歳(高校2年生)のヴァイオリン・リサイタルでした。音楽事務所を運営されている方から、「とにかくすごい子だよ!」というお話を聞いてチケットを求めました。
舞台に現れたのは、背が高いイケメン君。ちょっと緊張気味でしたが、バッハの無伴奏ソナタ第1番を弾きこなし、緊張がほぐれたところの2曲目は大迫力のヴァッキの無伴奏ヴァイオリンのためのコンソナンツェでした。ものすごい難曲にもかかわらず強烈な集中力で豊かな詩情を醸し出す演奏は圧巻。演奏が終わった後、会場では拍手よりも先に唸り声が上がっていました。モーツァルトの協奏曲第5番はなんだかラクラクというか、楽しんで弾いているようにも見えたり。イザイの無伴奏ソナタ第3番も、難曲を感じさせない完璧なテクニックで魅了してくれました。
後半はプロコフィエフのソナタ第1番、サン=サーンスの序奏とロンド・カプリチオーソ。これらも素晴らしかったです。特にロンカプは推進力があって非常に爽快な演奏。アンコールはフォーレの初見試奏曲でした。
今月末にイタリアで開催される、パガニーニ国際ヴァイオリンコンクールを受けるそうですが、きっと上位、いや優勝に輝く大器の演奏だとワタシは確信しました。
成田くん、がんばってね~!
<本日の昼食>
アトレ四谷・ティヌーン
エスニック風野菜炒め弁当
本当に詩情豊かな人ですよね。
これから楽しみ~