統一記念日
2007年 10月 03日
ドイツの統一は東西冷戦時代終焉の一つの象徴となりました。しかしここに至るまでには、背景としてゴルバチョフ政権の進めるペレストロイカやグラズノチがソ連の共産体制を徐々に崩壊へと導いたことが大きな震源になったと言えるのでしょう。ソ連の共産主義の弱体化が民主化への改革に拍車をかけ、東欧諸国では国民が蜂起して民主化運動が盛んになりました。その中でも特に印象的な出来事が起こりました。「ヨーロッパ・ピクニック計画」です。東欧諸国でもとりわけ自由化が進んだハンガリーでは1989年5月に「鉄のカーテン」と呼ばれた国境の鉄条網が撤去されました。その年の8月、オーストリアとの国境の町・ショプロンで行われた集会で何千もの東側の人たちが鉄条網のないオーストリア国境を越え、西側へと脱出するチャンスを作ったのがこの「計画」でした。以降、東欧諸国では急速に民主化に向けた改革が進み、ピクニック計画からわずか3ヶ月で東西ドイツの統一が約束されたのでした。
えらく割愛した歴史になってしまいましたが、いずれにしてもあれからもう18年の歳月が過ぎてしまったと思うと感慨無量です。日本でも平成元年(1989年)早生まれの子たちが今春大学生になったのですし、東西の分け隔てのないドイツで生まれた子たちもこれからの大学生の主流となり、後には次世代の社会を担っていくことになるのですね!
(参考)
ドイツ統一記念日(ドイツ大使館)
汎ヨーロッパピクニック計画(ハンガリー政府観光局)
ヨーロッパ・ピクニック計画(ショプロン友好都市・鹿角市HP)
<本日の昼食>
学食・日替わりランチ
揚げ餃子の野菜あんかけ