かっこいい
2015年 05月 05日
この演奏会を待ちわびながら都合がつなかった友人から頂いたチケットで、プラジャーク弦楽四重奏団(Quatuor Prazak)のクァルテットを聴いてきました。
1st.Vn: レオシュ・チェピツキー
2nd.Vn: ヴラスティミル・ホレク
Va: ヨセフ・クルソニュ
Vc: ミハル・カニュカ
<曲目>
ボロディン・弦楽四重奏曲第2番 d-dur
スメタナ・同第1番「わが生涯より」 e-moll
素朴なチェコのおじさんたちによる情熱的な演奏でした。特にボロディンの3楽章は全身総毛立つような感動が。どうしても目が行ってしまうのはチェロのカニュカ氏。オリバー・カーンがチェロ弾いてる?みたいな。Cの開放弦を弾く時に、左腕でチェロを抱き込むようなしぐさにグッときた。1音1音彼の感性と仲間のそれと共鳴しているのを確認しながら弾いていました。高い技術と経験と造詣とで成せる芸術です。人様にお聞かせする室内楽とはかくたるべきだなと感じ入った1時間。カニュカ氏は舞台に出入りする際、右手だけで弓とチェロの指板(ネックじゃなくて)を掴んで持ち歩いていました。これも衝撃的。自宅戻るなり早速自分も試してみたり。いろいろな意味ですごい勉強になりました。
会場は読売ホール。舞台上部と両脇が緞帳ということもあったせいか、期待してなかったけど響きはイマイチ。それとまん前と真後ろに子供がいて、演奏中がさがさと動いたり小声で話すのが聞こえてきて演奏に集中できなかったのがちと残念だったな。でもそれもこれもラ・フォール・ジュルネということで。
昔、ドボルザークとヤナーチェックを聴いて以来のファンなのです。
それと、オリバー・カーン(笑)。カーンと同じでカルテットをしっかりと支えているというか、キーパーがリードして攻撃している感じですね。
サッカーに例えるとFW(1st.Vn)、MF(2nd.Vn)、DF(Va)、GK(Vc)みたいな?チェロは司令塔ちうことで。まさにカーンですね。人間味溢れるプラジャーク、私も一気にファンになってしまいました(^-^)v