シモン・ボッカネグラ
2014年 06月 01日
この日のキャストはこちら。
シモン・ボッカネグラ: ジョルジョ・ペテアン
マリア・ボッカネグラ(アメーリア): エレオノーラ・プラット
アドルノ: フランチェスコ・メーリ
フィエスコ: ドミトリー・ベロセルスキー
パオロ: マルコ・カリア
ピエトロ: ルーカ・ダッラミーコ
伝令: サヴェリオ・フィオーレ
侍女: スィムゲ・ビュユックエデス
実はこの演目、一度も聴いたことがなく、ストーリーを頭に叩き込んで参上。しかし、序曲からしてその美しさにひき込まれてしまいました。フィエスコ役のベロセルスキーはナブッコでザッカーリアを演じた方。その時と同じく、今回も声量&歌唱力の素晴らしさに酔いました。アドルノ役のメーリの明るいイタリアンテナーも素晴らしかった。マリア(アメーリア)のブラッドは最初こそ声が硬かったけど、どんどんと本領発揮。透明感のあるとてもダイナミックなソプラノを聴かせてくれました。
ムーティの指揮もナブッコと同じく、よく見えて大満足。合唱団に入りの指示を出すとき、ソリストに歌いこませたい時には椅子から立ち上がっての指揮。かっこいい!終幕の最後の音が消え、曲の余韻を残すためにムーティの左手がまだ挙がっている時、しじまを裂いてしわがれ声のブラボーが。じいさん、あなたのフライイングで音楽が台無しになりましたぜ。。カーテンコールのとき、舞台袖のムーティは一人で自発的に舞台には現れず。女性歌手が舞台裏まで彼を呼びに行き、彼女のエスコートで手を引っ張ってもらっての登場はナブッコの時と同じ(笑)意外とシャイなのですね。
なにはともあれ、2演目聴けてシアワセでした。
ありがとう、ムーティ!ありがとう、ローマ歌劇場!
ローマ歌劇場日本公演 ナブッコ
ストーリーは渋いけど、良いオペラですよね。
ほんと、素晴らしい作品でした。
最後の最後まで息を呑む展開。そして音楽の素晴らしさに感動しました。ジェノバの総督がシモン・ボッカネグラなら、ローマの護民官はリエンツィ。同じ年生まれのヴェルディとワーグナーがそれぞれをオペラに仕立てたことも発見でした。