連想
2014年 01月 30日
孤島に向かう棺を乗せた小舟。背後から強い光線を受けて浮かび上がる白衣を纏った人や岸壁。それとは対照的な黒い糸杉や空の暗さ。岸壁に穿たれた虚ろな墓穴・・・。何かとても惹きつけられる絵です。ベックリンは「死の島」を5作描いていて、上の絵は第1作目。スイス・バーゼル美術館に展示されています。この絵は当時多くの人を魅了しました。ラフマニノフもその中の一人。絵から受けたインスピレーションで交響詩「死の島」を作曲しました。
そして。
トラックが出入りする際にゲートが開き、そこから見えた光景から例の「死の島」を連想しちゃったり。削ぎ取られた地下の断面、なんだか似てません?(^^;)
47回の定期で田久保さんの指揮だったですね・・・暗い曲だったことを思い出しました
今朝のお月様は見えなかったですね(>_<)
昨朝はお月様、見えませんでしたね~。
「死の島」は5/8拍子のくらーい始まりがインパクトがありましたよね。あの拍子は波を縫って舟を漕ぐ様子だとか。出だしの「波」は確かチェロだったと記憶しています。最後に「怒りの日(Dies irae)」の旋律で終わったような。。
そういえば、「悲愴」の第2楽章も4/5拍子でしたね~♪
ん?田久保先生ご自身が「死の島」に行かれたとおっしゃってましたっけ?むむむ、ベックリンがイタリアの風景からインスピレーションを得て描いた絵だったようですが…(^-^;)
それにしてもラフマニノフの「死の島」が印象的な曲でしたよね。また演奏したいな。。。
それにしても、赤プリの解体現場とこの画を結びつけるとは、素晴らしいイマジネーション喚起力だと思います。まさに20世紀の遺骸を見据えていますね。我々にとってはバブルに対する「怒りの日」というわけで(笑)
じつはラフマニノフを演奏する前、バーゼル市立美術館にこの絵を観に行きました。誰もいない展示室に架けられた絵から発するインパクトはただならぬものでしたが、それを打ち消すかのように同じくベックリンが描いた「生の島」という絵に衝撃を受けたり。もしかしてこの2枚の生と死の対比があってこその「死の島」なのかも?と感じたのを思い出しました。
赤プリの解体現場、最近はゲートが閉まっていることが多くてなかなか「死の島」が見えなくて(^^;) ラフマニノフ「死の島」のDies irae はベルリオーズ「幻想交響曲」の第5楽章と同じ旋律だね!