宙を漂うアブラムシ
2011年 05月 17日
風に乗ってふわりふわりと漂うアブラムシの群れは、一見花粉か花びらのようでした。
植物の師管に口針を入れて栄養を失敬するので、農作物や観賞植物にとっては害虫。でも半透明のグリーンのボディはころっとしていて、なかなかかわいいものです。普段はあまり動きまわらず植物の茎にしがみついて液を吸ったり、お尻から出す蜜をアリに与えて、その代りにアリに天敵から身を守ってもらったり。
この時期、卵から孵化したての翅がついたアブラムシが出現し、空中を飛行(浮遊)して、新天地に向かうのだそうです。ふわふわ飛んでいるアブラムシは全部メス。新しい草木にたどりついた彼女たちは、単為生殖で胎内に抱えていたメスを孵化させて産み、爆発的に繁殖します。その後秋にオスのアブラムシが出現して有性生殖し、卵で越冬するそうで。
アブラムシ、されどアブラムシ。
成虫になると体の輝きが一段ときれいなんですよね~。
庭の草木がやられてしまうので…
しかも、目に飛び込んでくるのは止めて欲しいのよ。
それにしてもアブラムシの増殖能力すごいですよね。
そのことを知った当初は庭でヤツを見る度吐き気をもよおしましたよ。
ネズミ算よりすさまじいアブラムシ算…