フルパワー
2009年 06月 06日
先生のタクトが振り下ろされるや、どこのパートもフルパワーで喰いついてきました。一つの原因としては、会場の天井が低くて音響が悪いためバランスがとりにくいこと。もう一つは気合の入れ過ぎ。案の定、先生からは「力の配分を考えて演奏するように」とのお達しが。確かに今回のプログラムはてんこもり。前半はどう考えても1曲多い感じ。さらにまたアンコールもやるの?みたいな。
ドボルザークに関しては、和声を響かせて流れるようにということを念頭に練習が進みました。
チェロの「ボヘミア」のパート譜は、1ページ目が16分音符の分散和音でまっくろけ。後半は同じ音形の連続なのですが、譜面を追っていると目がチカチカ。そんな混乱を見透かすかのように、先生は分散和音の主要な音を拾い出して下さいました。その音を意識すると、何を描いたのか見当がつかなかった絵が、ヒントを得たとたんにある物が浮き上がって見えるだまし絵のように、ポイントの音を意識することで曲の輪郭がくっきりと浮き立ったような感じ。
しかし今日のところはまだまだカオス。これからいかにもやもやとした湿気を取って、くっきりすっきりとしたボヘミアの森と草原を出現させることができるか、これからが勝負ですねー。
I先生、髷を結ったら日馬富士…?